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[[File:Portal Chell.png|thumb|right|150px|「Portal」での主人公、Chell]] | [[File:Portal Chell.png|thumb|right|150px|「Portal」での主人公、Chell]] | ||
『Portal』シリーズでは、[[Aperture Science/ja|Aperture Science]] に囚われた若い女性[[Chell/ja|Chell]](チェル)を操作することになります。チェルは[[GLaDOS/ja|GLaDOS]](グラドス)の設計した[[Test Chamber/ja|チェンバー]]の中で強制的に様々な難易度のテストを解かされます。Aperture Science が開発した機器の一部で、チェルが通るのに十分な大きさの[[portals/ja|ポータル]]を生成することが出来る[[Handheld Portal Device/ja|携帯ポータル装置]](一般にポータルガンと呼ばれる)をゲーム序盤で彼女は使用することが出来るようになります。ポータルは相互間のゲートとして作用し、これによって素早く長距離を移動したり通常では到達できない場所に行けるようになります。 | |||
== Portal == | == Portal == | ||
{{main|Portal}} | {{main|Portal}} | ||
『Portal』にはパズルパートと脱出パートがあります。 | |||
=== {{anchor|Act 1}} Act 1: The Test Chambers(パズルパート) === | === {{anchor|Act 1}} Act 1: The Test Chambers(パズルパート) === | ||
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== Portal: Still Alive == | == Portal: Still Alive == | ||
{{main|Portal: Still Alive}} | {{main|Portal: Still Alive}} | ||
『Portal: Still Alive』 は 『Portal』 の 『XBOX Live Arcade』版であり、『[[Portal: The Flash Version]]』に触発されて生まれたより難易度の高い新しいチェンバーが追加されています。ストーリーの追加はありません。このゲームは匿名のValve開発者によって確認されているため非公式のものとなります。 | |||
== Portal 2: Lab Rat == | == Portal 2: Lab Rat == | ||
公式コミック『Lab Rat』は | 公式コミック『Lab Rat』は 『Portal』と 『Portal 2』 の間の空白を埋めるストーリーです。このコミックによって Aperture Science 社の [[Doug Rattmann/ja|Doug Rattmann]](ダグ・ラットマン)という研究員の存在が明らかになります。{{Spoiler|この研究員はGLaDOSの初めての稼働日「娘を職場に連れてくる日」にて、GLaDOSによる神経毒の攻撃を生き延びました。GLaDOSは自我を持ち始め施設のロックダウンを開始して、神経毒でほとんどの科学者を殺してしまいました。}} | ||
=== Part 1 === | === Part 1 === | ||
パート1では [[Aperture Science/ja|Enrichment Center]] にてダグ・ラットマンが[[Chell/ja|チェル]] | パート1では [[Aperture Science/ja|Enrichment Center]] にてダグ・ラットマンが[[Chell/ja|チェル]]を追跡している様子が描かれています。ダグ・ラットマンは現実や感情についての独り言が多い人物で、精神病を患っています。また彼は統合失調症の為[[Wikipedia:Ziprasidone|ジプラシドン薬]]{{lang icon|en}}を手放せません。物語を通して彼は常に[[Weighted Companion Cube/ja|コンパニオンキューブ]]を背負って運んでおり、コンパニオンキューブからの呼びかけやアドバイスが彼には聞こえるようです。メインストーリーはGLaDOSがまだ開発段階にある時期のフラッシュバックも交えて描かれており、ダグ・ラットマンがプロジェクトに関わっていたことが読み取れます。 | ||
チェルを発見して間もなく薬をしばらく服用していなかったことに彼は気づき、コンパニオンキューブの助言に従わず最後の2錠を服用してしまいます。その際に最初のフラッシュバックが思い出されます。それは若いころのラットマンが同僚2人の「身元不明の人間に怪しまれることの無いようカメラ内にカメラを仕掛けた」という会話 | |||
を小耳に挟んだ時のものです。彼が施設内を駆け回って新たな壁画を描いている間にチェルは[[Portal Test Chamber 19/ja|テストチェンバー19]]まで到達し、{{Spoiler|GLaDOSの部屋に辿り着き彼女を破壊しました。}} | |||
そして次はGLaDOSの部屋でのフラッシュバックが思い出されます。それはラットマンと彼の同僚[[Henry/ja|ヘンリー]]が仕事をしている光景でした。ヘンリーはGLaDOSの破壊方法を[[Wikipedia:ja:アルベルト・アインシュタイン|アインシュタイン]]による[[Wikipedia:ja:一般相対性理論|相対性理論]]の発見、また[[Wikipedia:ja:アメリカ航空宇宙局|NASA]]による[[Wikipedia:ja:月|月面着陸]]になぞらえて話をしています。ですがラットマンはGLaDOSの信頼性について疑問を述べました。なぜなら {{Spoiler|GLaDOSは電源を入れた途端に研究員を皆殺しにしようとするからです。}} | そして次はGLaDOSの部屋でのフラッシュバックが思い出されます。それはラットマンと彼の同僚[[Henry/ja|ヘンリー]]が仕事をしている光景でした。ヘンリーはGLaDOSの破壊方法を[[Wikipedia:ja:アルベルト・アインシュタイン|アインシュタイン]]による[[Wikipedia:ja:一般相対性理論|相対性理論]]の発見、また[[Wikipedia:ja:アメリカ航空宇宙局|NASA]]による[[Wikipedia:ja:月|月面着陸]]になぞらえて話をしています。ですがラットマンはGLaDOSの信頼性について疑問を述べました。なぜなら {{Spoiler|GLaDOSは電源を入れた途端に研究員を皆殺しにしようとするからです。}} | ||
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ここで入る3度目のフラッシュバックは、ヘンリーがラットマンに新発明の[[Morality Core/ja|道徳心コア]]を見せている場面です。このコアは{{Spoiler|GLaDOSの殺戮衝動を冷ますために開発された物でした。}} | ここで入る3度目のフラッシュバックは、ヘンリーがラットマンに新発明の[[Morality Core/ja|道徳心コア]]を見せている場面です。このコアは{{Spoiler|GLaDOSの殺戮衝動を冷ますために開発された物でした。}} | ||
再び現実に戻ったラットマンに「今のうちに逃げましょう」とコンパニオンキューブが注意します。しかし彼は全ての責任が自分にあると思っており、逃走よりも{{Spoiler|施設に戻ってチェルを救うことを選びました。}} | |||
=== Part 2 === | === Part 2 === | ||
パート2は施設の中を横切るラットマンの描写から始まります。コンパニオンキューブが「(パート1で服用した)薬が効いてきた」と彼に伝え、キューブの声はだんだん遠のいて行きます。 | パート2は施設の中を横切るラットマンの描写から始まります。コンパニオンキューブが「(パート1で服用した)薬が効いてきた」と彼に伝え、キューブの声はだんだん遠のいて行きます。 | ||
{{Spoiler|そしてラットマンは[[Extended Relaxation Center/ja|リラクゼーションセンター]] | {{Spoiler|そしてラットマンは[[Extended Relaxation Center/ja|リラクゼーションセンター]]内のコールドスリープ室に居るチェルを発見します。どうやらパーティーエスコートロボが彼女をここに連れてきたようです。彼はコールドスリーブ制御装置を動かしてチェルを助からせようと考えましたが、制御装置までの道をタレットが塞いでいました。壁に設置されているパネルを見つけましたが、GLaDOSを破壊したことによる爆風で主電力グリッドが吹き飛ばされてしまい、チェルの寝ている部屋を含む全てのコールドスリープ室がオフラインになっていました。ラットマンは意を決してタレット達の前を走り抜けようとしますが脚を撃たれてしまいます。}} | ||
ここで再び入るフラッシュバックは{{Spoiler|GLaDOSが Enrichment Center内を神経毒で充満させた時のものです}}。{{Spoiler|唯一の生存者}}となってしまったラットマンがメインのテスト施設からの脱出を図る際、GLaDOSが彼の持つ統合失調症について愚弄してきます。GLaDOSがラットマンをなじり続け巧みに操ろうとしている最中、彼は{{Spoiler|なんとかしてファイル保管室に辿り着きチェルのファイルを見つけます。そして彼女こそが "The one"(最後の砦)だと見なし、彼女を被験者リストの1番上に移動しました。}} | ここで再び入るフラッシュバックは{{Spoiler|GLaDOSが Enrichment Center内を神経毒で充満させた時のものです}}。{{Spoiler|唯一の生存者}}となってしまったラットマンがメインのテスト施設からの脱出を図る際、GLaDOSが彼の持つ統合失調症について愚弄してきます。GLaDOSがラットマンをなじり続け巧みに操ろうとしている最中、彼は{{Spoiler|なんとかしてファイル保管室に辿り着きチェルのファイルを見つけます。そして彼女こそが "The one"(最後の砦)だと見なし、彼女を被験者リストの1番上に移動しました。}} | ||
そしてまた現実に戻り、タレットの攻撃を受け床に倒れたラットマンはコンパニオンキューブに手を伸ばしますが、意識を失ってしまいます。 | |||
再びフラッシュバックが映し出されます。それはヘンリーとGLaDOSの会話を聞いている場面でした。会話の中でGLaDOSは、{{Spoiler|[[Morality Core/ja|道徳心コア]]を装着されて以降すっかり殺戮に興味がなくなった}}ので、『娘を職場に連れてくる日』にてぜひ「[[Wikipedia:ja:シュレーディンガーの猫|シュレーディンガーの猫]]」の実験を実施したい、と申し出ます。更に彼女は、実験のためにほんの少しばかりの[[neurotoxin/ja|神経毒]]が必要だとヘンリーに尋ねますが、{{Spoiler|彼女の悪巧みに気付けなかった}}ヘンリーは「科学の為なら」とそれを承諾してしまいます。{{Spoiler|これをきっかけに研究員たちの運命が決まってしまいました。}} | |||
ラットマンが意識を取り戻すと薬の効果が無くなっていました。再びラットマンに話しかけてくるようになったコンパニオンキューブは{{Spoiler|「なぜチェルが最後の砦なのか、それをどうやって確信したのか」}}と尋ねてきますがラットマンの判断は単なる直感だったようです。そうするとキューブは彼に{{Spoiler|「冷凍ユニットにパッチを当てれば、チェルの生命活動を再開できるかもしれない」とアドバイスします。ラットマンはこれをやり遂げましたが、チェルは「誰かが箱を開けるその時まで、生と死が重なり合った状態」で永遠に眠り続けることになります。}} | |||
疲れ果てたラットマンは[[Relaxation Vault/ja|リラックスルーム]]内のベッドに潜り込み、おそらく眠ってしまったと思われます。のちに Valve社は{{Spoiler|『Portal2』のストーリーが始まるだいぶ前にラットマンはとっくに死亡していたという事を明らかにしました(要出典)。床の上にはチェルのデータが散乱しており「頑固さが異常であり、決して諦めることがない。絶対に。」という異常値の特性と、それゆえに「テスト不要」であるという内容が書いてあるのでした。}} | |||
== Portal 2 == | == Portal 2 == |
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